尿検査について
尿中ALA代謝物の測定
ALA※(アラ)ってなに?
ALAは動植物すべての細胞に必要な天然のアミノ酸。細胞におけるエネルギー産生や血液中の酸素運搬を担う生体分子の構成成分となる、生命の根源物質といわれています。
※ALA:5-aminolevulinc acid(5-アミノレブリン酸)
正常組織では、ALAは生命維持に必要なヘムという生体分子の材料になりますが、がん細胞では、ヘムをつくる機能が損なわれ、中間代謝物が蓄積し、尿中にも多く排泄されます。
ALAは脳腫瘍の術中診断(がん存在部位の特定)にも臨床応用されている天然のアミノ酸です1)。
代謝機能異常がおこり、がん患者の尿中に不要代謝物として排出されることが知られています2)。
リスクランクが高くなるにしたがい、健常者よりもがん患者の占める割合が多くなる可能性があるといわれております3)。
- 引用:
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1)現代科学・増刊45 2015
2)Photodiagnos Photodynamic Ther2013 484-489
3)検査会社解析データ
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採尿によるバイオメーカー測定
ALAカプセルを服用します。
6~8時間後に採尿し、マブチメディカルクリニックに検体を送付してください。
カプセルを服用後、採尿までの間に排尿を我慢する必要はありません。
身体への負担や痛み、放射線などの影響による心配のない安全性の高いバイオマーカー測定法です。
注意事項
対象とならない方
- 20歳以下の方
- ポルフィリンに対して過敏症の既往歴がある方
- ポリフィリン症の方、もしくはポルフィリン量に影響を及ぼす薬等を利用されている方
- 先天代謝異常症のある方(先天性チロシン血症、Dubin-Johnson症候群、Roter病、ミトコンドリア病など)
- 心血管系疾患のある方(例えば狭心症、心不全、不整脈の治療中、または経過観察中の方、ペースメーカーを使用されている方など)
- 血液疾患のある方(悪性貧血、白血病、再生不良性貧血、Hodgkin病など)
- 悪性腫瘍のある方
- 重篤な肝疾患または腎疾患のある方(例えば肝硬変、人工透析を受けている方など)
- 重篤な呼吸器疾患のある方(例えば在宅酸素療法、問質性肺炎などの治療中、または経過観察中の方など)
- 重篤なアレルギー疾患のある方
- 担当医により対象とならないと判断された方
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
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お子様に授乳中の方
ALAカプセルを飲まれた後24時間の授乳を避け、ミルク等で代用いただけるのであれば当評価を受けることは可能です。
※測定値に影響が出て参考評価となる可能性がある方
- ビタミン欠陥症のある方(ナイアシン、B2、B6など)
- 化学物質曝露(過敏症)のある方(水銀、砒素、銅、金など)
- 代謝亢進のある方(発熱のある方、少しきつめの運動をした後など)
- 持続的な睡眠不足、睡眠障害のある方
- 甲状腺機能関連疾患、婦人科系疾患などに罹患、または既往歴があり、ホルモンバランスが変化している可能性がある方
- 悪性腫瘍の治療後、経過観察中の方
- お薬を利用中の方(特に光線過敏症などの副作用の可能性が報告されている薬、ホルモン剤、肝機能に負担がかかる薬等を利用されている方)
- サプリメントを摂取している方(特にマルチビタミン剤、発酵系の健康食品、クロレラなど)
サプリメントなどは摂取を2~3日控え、採尿前日など休止して当評価を受けることもご検討ください。
ALAカプセルについて
以下、当評価に利用するALAカプセルは、自然界に豊富に含まれている天然のアミノ酸である5-アミノレブリン酸リン酸塩を含む健康食品です。体調や体質などによってはからだに合わない場合もありますので、不安に思われることがあれば、かかりつけの医師にご相談ください。